「演奏できない場所はない」を、実績で証明してきた事務所
図書館・映画館・水族館・電車内・冷凍庫——安田音楽制作事務所 東京オフィスがこれまでに演奏してきた場所のリストは、一般的な音楽事務所のそれとはまるで異なる。2010年の創業以来、数々のユニークな現場を経験してきた蓄積が、ホテルや企業パーティーへの出張演奏にも応用されている。2026年2月に本社機能を東京へ移転し、全国9拠点・登録演奏家247名という体制でサービスを展開している。
「あの余興どこで見つけてきたの?」という声が幹事のもとへ届く——それをヤスオンは事業の成果として定義している。単に演奏の質を評価されるだけでなく、パーティー翌日の反響まで視野に入れた設計は、依頼する側にとってわかりやすい価値の基準になっている。この考え方が、JTBや近畿日本ツーリストといった旅行会社との継続的な取引につながっているのだろう。
9拠点・247名体制と、全ジャンル対応の演目設計
札幌から福岡まで9拠点に在籍する247名の演奏家から、希望に合う奏者を派遣する形を取る。各拠点の基準駅からの交通費計算のため、地方開催でも費用が想定外に膨らむことは少ない。楽譜があれば演歌・歌謡曲・JAZZ・アニメソングも演奏でき、楽譜のない曲は音源さえ提供すればデザイン部が制作する。
対応ジャンルの広さに加え、料金はすべてウェブサイト上で事前公開されている。「クラシックはなんとなく高そう」という先入観を持つ担当者でも、問い合わせ前から概算を把握できる設計は、発注のハードルを意識的に下げている。利用者から「そこまでやってくれてこの料金は安い」という声が上がっているのは、この透明性が背景にある。
代表が全案件に関与する、現役演奏家の強み
代表・安田旺司はイタリアと国内の劇場で実績を積んだ現役のオペラ歌手で、すべての案件に歌手・マネージャー・打ち合わせスタッフのいずれかとして関わる。初回問い合わせへの返答は1営業日以内という基準を設けており、急ぎの場合は電話でも対応する。入念な打ち合わせを通じて担当者の不安をゼロにしてから当日を迎える体制は、法人案件での信頼につながっている。
業務委託契約書や関係書類の整備もフローに含まれており、万が一の事故への対応体制も整えている。明治安田生命・パナソニックホームズ・びわ湖ホールといった取引先の名が並ぶのは、このスタンスが評価されてきた結果だろう。「ほんとに頼んでよかった!!」という言葉を担当者から引き出すことを、ヤスオンは明確な目標として掲げている。
奇想天外な提案力と、演出パッケージの蓄積
「走る電車コンサート」「フラッシュモブinオペラ」「Maiko with OPERA」——創業以来手がけてきた企画は、そのままパーティー演出の引き出しになっている。「ありえないけど実現しそうな提案で返す」というスタンスが、発注側の「こんなことやりたい」という漠然とした希望を具体的な演出に変えていく。演出パッケージはすでに複数用意されており、組み合わせてカスタマイズする形が基本だ。
社是「Smile with MUSIC」、ビジョン「一億総演奏の楽しさ知ってるよ化」、そして2050年の宇宙空間への演奏家派遣——経営理念の「演奏を通してすべての生命の心を豊かに明るく」という言葉に照らすと、このビジョンが冗談ではないことがわかる。テレビ・ラジオ出演歴を含む過去の映像は動画ギャラリーでまとめて確認できる。


